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2006年11月23日 (木)

十一月歌舞伎座 昼の部

吉例顔見世大歌舞伎

■ 通し狂言 伽羅先代萩

この芝居は 「まま炊き」 の場の退屈な印象が強くてあまり好きではなかったのだけれど、今回は 「御殿」 の場から 「まま炊き」 を省略し、他には 「花水橋」 「竹の間」 「床下」 「対決」 「刃傷」 の各場がそろう通し上演。その上に配役がすごい。福助の頼兼に歌昇の絹川による 「花水橋」 に始まり、「竹の間」 と 「御殿」 だけでも、菊五郎の政岡、仁左衛門の八汐に加えて、三津五郎の沖の井。これがとっても斬新。さらに田之助の栄御前に、八潮の手下の嘉藤太も弥十郎が演じる。「床下」 の男之助はお手本のような天王寺屋だし、仁木弾正は團十郎。さらに 「刃傷」 から 「対決」 の場では、段四郎の外記に、八汐として殺された仁左衛門が爽やかに再登場する。これぞ顔見世といわんばかりの顔ぶれで、歌舞伎本来の味わいをこっくりと見せてもらった。大満足!

■ 七枚続花の姿絵 源太 ・ 願人坊主

踊りがよく分からない私でも文句なしに楽しめた。三津五郎の踊りの端正なことは言うまでもないけれど、華やかさも滑稽味も十分で、極上のデザートを頂いたような…。

上演記録を見ると、「源太」 は昭和32年に七代目の三津五郎が初演したきりだったのを当代が昨年7月に松竹座で踊り、今回で3回目。「願人坊主」 も、「浮かれ坊主」 の方はおなじみで、富十郎、菊五郎、勘三郎はじめいろんな人が舞台にかけているけれど、その原曲である本作は、近代では今回が初めてとなる (上演記録にそれ以前の記録が掲載されていない)。舞踊にかける三津五郎の熱意の表れと言っていいだろう。三津五郎は、たとえば道成寺を出すにしても、日頃から踊りに熱心で、たとえその他大勢的な踊りでも決して手を抜かない人しか所化に使わないときいた。そういう姿勢が踊りにも表れてくるのかもしれない。

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